香川県 知事定例記者会見 20250825

香川県 知事定例記者会見(令和7年8月25日(月曜日)午後1時から)《香川県》-Youtube

参考:知事記者会見 令和7年8月25日(月曜日)|香川県

質問事項

旧県立体育館について

記者:船の体育館に関しまして、先般も記者会見で知事の方から、今のところ民間側からの計画が、事業主体も含めてあまり具体的ではないというようなお話がありましたけども、逆に例えばこういう条件を満たせば県としても再考がありうるという、そういうある種、例えば事業主体がかなりはっきりして決まったとか、耐震構造などについてもこういうあれがある、そういう県としても納得できる提案が出た場合は、再考もあり得るのでしょうか。

知事:問題としてこの前も指摘させていただいた今の2点について、具体にご提案が今後さらにされてくるのは、我々としても、引き続きしっかりとお聞きをしていくということになろうかと思いますけれども、それが、今の、県の進めているスケジュールにどのように影響してくるのかということは現時点では申し上げるのは難しいと思っております。

記者:私も先週伺いましたがちょっと聞き足りなかったこともあるので、旧県立体育館についてお聞かせください。知事は先週、解体を急ぐ理由としては、建物の倒壊の可能性が高いということをおっしゃられていて、発言の中で、専門家の意見も聞きながら安全性を検討してきたということをおっしゃいました。いつ、どういう専門家の意見をもとにこの危険性の判断が行われたのかを教えてください。

知事:平成24年に、地震に対する診断を専門の企業様にお願いをしたところでございます。具体的には、株式会社丹下都市建築設計(現:株式会社TANGE建築都市設計)でございます。

記者:逆に言うと、それ以降は改めて、どれぐらい劣化が進んでいるかというような調査をされていないということでしょうか。

知事:はい。それ以降は特にはしておりません。この診断をもとに考えているところでございます。

記者:今回、民間の再生委員会の方が、この建物の安全性について専門家の意見を追加ということで提出されている中では、当時平成24年度の耐震診断っていうのは簡略化された構造モデルを用いた解析で、現在は技術の進歩もあって、より詳細なモデルでの解析も可能とされているという意見もありました。そういうことも考えると、この再生委員会との協議の時間を取れないほど、急いで壊さなければならない理由というのがどうしても納得いかないのですが、そのあたりはどうでしょうか。

知事:平成24年の診断の内容については、これからさらにご説明を県民の方にもしたいと思います。大まかに言いますと、
1)建物を支えている、地上に大きい柱がありますけれども、これが現時点の南海トラフ級の地震力で持たないということ。
2)それから地下に支持杭があるのですが、これも今の想定される地震では、支持力が足りない。
3)それと、大きく3つ目は、屋根の中のコンクリートの中性化、それに伴っての鉄筋の腐食があって、屋根の落下は平常時でも可能性はあるという、
この大きくは3つございます。こういう中で、やはり1日も早い安全の確保というのは、どうしてもやらざるをえないと考えております。いろんな新しい技術によっていろんな診断をされるということはあろうかと思います。そういう内容については、これからもお聞きをしていきたいと思います。

記者:私も取材で複数の専門家に聞きましたが、少なくとも前面の道路に瓦礫が散乱するほど粉々になるということは考えにくいという意見で共通しています。災害に絶対はないものの、その根拠に基づかずに古くなったから危険ということを言うというのは、いたずらに周辺住民の不安を煽ったり、ただ、急いで解体するための理由づけにしたりしているのではないかということも考えてしまうのですが、そのあたりはいかがでしょうか。

知事:いたずらに煽るということは決してありません。24年の結果についても、しっかりとした、先ほど申しましたような点について、今の想定される地震力で、柱なり杭がもたないというご判断を株式会社丹下都市建築設計(現:株式会社TANGE建築都市設計)にもいただいて、それを県でも見て県の方の判断をしております。その中で地震によっての倒壊の可能性が指摘されているところでございますので、そういった(いたずらに煽るといった)ことは一切ございません。1日も早い(安全性の)確保が待たれている状況で、やむを得ないと考えております。

記者:今、その県民にどう見えているかというと、24年に耐震診断をしてそういう結果が出ていたのに、10年以上特に手を打たずにやってきた中で、この民間の意見が出たのに、2週間、1ヶ月待たず、解体の入札を公告しているように映っています。そこが、納得がいくのかということについてどう思われますか。

知事:事実はですね、閉館をしてから10何年になりますけれども、まずは今の耐震性の問題を克服して、利用ができないかっていう道を探り、そこがないという段階から、解体はやむを得ないのではないかという判断をし、設計をし、それによっての工事の準備をして、それが今に至っているという、そういう状況でございまして、今、おっしゃられたことはやっぱり事実とは違うものですから、繰り返し、繰り返しこれからも県民の皆さんには、閉館後からの、この10年間の状況についてお話をし、安全性確保のためのやむを得ない判断ということについてもお話をしていきたいと思っております。

記者:わかりました。失礼な物言いであったならすみません。すでにここまで検討されてきて手続きを踏まれてきたというのは私もずっと見てきています。このタイミングで再生委員会が提案してきたというのは、やはり知事としては、もう遅いと思われたということでしょうか。

知事:現に今の経過から言えば、このタイミングにということは、私どもも戸惑っているというのは正直なところでございます。いろいろな技術の進歩もありますでしょうから、これからもお話は教育委員会の方でしっかり聞かせていただきたいと思います。

記者:引き続き先ほどの船の体育館の件でお伺いしますが、今日も国際的学術組織のDOCOMOMOというところが申し入れをし、保存、解体の方針を再考するように求めるような申し入れを行ったのですけれども、こういう解体の方針を再考して欲しいというような動きが出てきていることについて、どのようにお考えになられていますか。

知事:はい。やはり丹下先生の貴重な建築物でありますので、それをできるだけ現物の形で保存ができないかというお気持ちの表れと受けとめます。そういった、丹下先生のこの建築物としての遺産は、そういうことだと思いますし、これからも遺産をしっかりと記録保存をして、長く県民の中につないでいきたいと考えております。

記者:引き続き船の体育館関係のお話ですけれども、先ほど耐震の診断をされたのが株式会社丹下都市建築設計(現:株式会社TANGE建築都市設計)、平成24年にされたということですが、丹下健三氏のご子息で、株式会社TANGE建築都市設計の会長である方は、現在、再生委員会に対して応援メッセージをするなど、再生委員会の方を支持するような姿勢を見せております。ということは現時点で診断をすると、また異なった判断が出るというふうに考えなければ、その応援されるという姿勢はなかなか受けとめられるものではないと思うのですけれども、そのあたりを知事どう受けとめますか。

知事:丹下先生が再生委員会にお出しになられたお手紙を私も拝見いたしましたけれども、自分の先達が、そういうすばらしいものを作ったので、保存をしてくれる活動をしていただいていることに対して、感謝をしたいというような内容であったと思います。だから保存ということについてのお気持ちの1つの表れだということで、そういうことと、耐震診断のことについては、直接関係するかどうか、これは私が今コメントするような立場にはございません。

記者:船の体育館についてなんですけれども、先ほどの質問とその回答にあった平成24年の調査の後、その具体に、少なくとも耐震の状況についての調査をされていないということですけれども、これ西側の道路の緊急輸送路に指定されていて、その倒壊の危険性と絡めて、解体の方針の理由の1つに挙げられているのがある中で、これについては具体的なシミュレーションを24年以降何か行った上でそういう判断をされているわけではないということになるのでしょうか。

知事:緊急輸送道路との関係ですか。それはその後の検討として、具体に、崩壊したときには、そういう影響もあるということは検討いたしまして、発表もしているところであります。

記者:それは県の方が行われた調査として、瓦礫等の散乱の可能性があると結論づけてらっしゃるということですか。

知事:はい。その通りです。

記者:わかりました。それともう1点、船の体育館について県民からの提言がたびたび来られていると思います。それに対する担当課からの回答を見ると、基本的には、県の方が保存維持に多額の費用がかかりますということと、サウンディング型市場調査のタイミングで民間事業者が独自にすることは難しいでしょうと。もう1つ、3つ目として、今、伺った緊急輸送路の指定というお話も出ているのですけれども、現状3つの理由を挙げられて解体の方針ですというご回答を県民に対しされていますが、少なからず1と2についてですね。先週の蒸し返しになってしまうかもしれないのですが、今回再生委が出してきている提案ではこの1番と2番の理由っていうのはクリアできているのではないかと思います。3についても、県の主体の調査で飛散の可能性があるということですから、平成24年の調査をもとにされているわけで、先ほど言われている、どこまで具体なのかが今のところわかりませんってなると、ちょっと3つの理由が、具体性というかその根拠としてちょっと、今、やはり状況として、かなり前提が変わってきているように思います。ここについての知事のお考えを伺ってもよろしいでしょうか。

知事:はい。これまで閉館してからのいろいろな経過の中の内容をコメントで答えているということだとは思います。今回のスケジュール通りにやらざるをえないと考えておりますのは、やはり先ほどの耐震診断の結果、地震のとき、また日常時でも、非常に危険な状態が続いている、こういった中でもうこれ以上の先延ばし、放置は、難しいのではないかという、そういう中で判断したところでございます。

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